16日より公開された劇場版「 鬼滅の刃 」無限列車編を公開初日に観てきました。
話題作ということとアニメの出来が良かったため、期待値が上がっていたわけですが正直なところどうだったのか。本記事では入場者特典や映画の内容についての感想を書いています。
映画「鬼滅の刃」無限列車編の煉獄零巻について
来場者特典として配布されていた零巻ですが、内容は以下の通りとなっています。
- 「鬼滅の刃」特別読切
- 「鬼殺隊報」号外
- TVアニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎 立志編 血風剣戟冒険録
- 劇場版『鬼滅の刃』無限列車編 乗車記録
- スペシャルメッセージ
読切は煉獄が柱になる前の話になっていますし、冒険録ではアニメシリーズを上手くまとめてくれているので、零巻を事前に読んでおくと映画の内容への理解度もより深まるはずです。
監督の外崎さんとキャラデザの松島さんのインタビューも掲載されていて、制作側の話とかも読めるのはかなり価値が高いと感じました。
原作、並びにアニメのファンであれば、この零巻を貰うためだけに映画を観に行ってもいいんじゃないですかね。
映画「鬼滅の刃」無限列車編をつまらないと感じる理由
まず、私の感想になってしまいますが、原作、並びにアニメを楽しく観ていた身としては総合的に見れば良い作品だったと感じました。
もっとも、手放しに褒められるというわけでもなかったので、その点も踏まえてつまらないと感じるであろう理由を解説していきたいと思います。
※なお、事前知識がない場合は最初から除外しています。途中からの作品に全く知らない状態で行けば面白さが半減するのは当然ですからね。
1.メディアによる過剰な煽り
これが1番の理由だと考えているのですが、昨今のメディアによる「鬼滅の刃よいしょ」は正直なところやりすぎなように感じます。
芸能人がこぞって面白い!と褒めたたえ、ネットニュースでもかなりよく目にする機会が増えました。
ここまで過剰に報道されると、未見の人からすれば「さぞ面白いんだろう」と無意識にハードルが上がった状態になってしまいます。
その結果、「思っていたよりも面白くなかった」となるのは当然の流れなのではないでしょうか。
2.引き延ばしによるテンポの悪さ
本作は原作でいうところの7巻と8巻の途中までを映像化したものとなっており、1.5巻分を2時間にまとめた作品といえます。
もっとも、原作に一切手を加えていなかったというわけではなく、要所要所で原作にない描写も含まれていました。
この「原作にない追加部分」が逆に物語のテンポを悪くして、冗長になってしまったのかもしれません。
もっとも、原作も6巻を26話(約10時間強)で放送していたので、実はそこまで配分としては変わってないんですよね。アニメで気にならなかったのはぶっ続けではなく1話ごとの放送だったからでしょう。
3.ギャグシーンのクオリティが低い
これは「週刊少年ジャンプ」作品なので仕方がないことでもありますが、ギャグが子供向けになっているので正直面白くないです。
せっかく作品の世界観に浸っていても、このギャグシーンが挟まれることで一気に冷めてしまい現実に引き戻されてしまう。この異物感がつまらなく感じさせるのではないでしょうか。
事実、私も劇場で観ていてここだけはどうしても引っかかったというか、白けてしまいましたからね。
おわりに
空前のヒットをたたき出している「鬼滅の刃」ですが、つまらないということが悪いみたいな風潮までできつつあるという話も耳にします。
面白い・つまらないというのは感性の問題なので、たとえ少数派だとしてもその感想は尊重されるべきです。
ただし、周りが面白いと言っている中であえて「つまらない」と水を差すのもそれはそれで違うので、聞かれたら「自分はそうでもなかった」とだけ端的に伝えるに止めましょう。
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