少し前にTwitterのタイムラインに漫画1巻分が投稿されたツイートが表示されました。
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出典:彼女、お借りします【公式】Twitterアカウント
1巻丸々読ませてくれるとはなんと太っ腹な・・・と感動しながら読み進めたのですが、気付いたら全巻購入していたではありませんか(トップ画像参照)。
ということで、今回は「彼女、お借りします(通称かのかり)」を全巻読んだ正直な感想を書いていきたいと思っています。
ラブコメにしては珍しい(?)大学生が主人公で、かつレンタル彼女という設定
本作はジャンルでいえばおそらくラブコメに該当します。
もちろん例外はいくつもありますが、多くのラブコメ作品は高校生活を舞台とする傾向にあるという印象です。
そんな中、この作品の主人公である木ノ下和也は大学1年生、そんな彼を中心としてお話は展開していきます。
しかも、冒頭からの切り口が斬新で、ラブコメにしては珍しい彼女持ち主人公。でも物語が開始した直後に振られます(笑)
傷心した和也がたまたま見つけた「レンタル彼女」というサービスを利用し、そこで出会ったのがメインヒロインとなる水原千鶴です。
この二人の関係が「レンタル」から「ホンモノ」へとどう変化していくのか、それとも他のヒロインとの関係が「ホンモノ」となるのかが本作の最大の見どころといって良いでしょう。
主人公の和也はかなりダメな奴、だけど不思議と憎めない
当ブログでは度々言及していますが、私が考える良い作品の条件に「好感の持てる主人公である」というものがあります。
その点、本作の主人公である和也は別れた彼女の外面しか見ておらず、未練たらたら。
あくまでも仕事であるレンタル彼女の千鶴を毎回色々なトラブルに巻き込み、散々迷惑をかけながらも周囲には彼女だと嘘をつき続ける。
うん、改めて文字にしてわかりますが、本当にダメな奴ですね(笑)
ただ、だからといって和也が嫌な奴かというと、決してそうではありません。
良くも悪くも正直であり、千鶴との関係もただ祖母を悲しませたくないからという理由があります。
普段は空回りしていても「ここぞ」という時にはちゃんと行動する、そういう男らしいところもちゃんとあるのです。
家族や友人は当然としても、元カノだろうがレンタルだろうが適当にではなく「ひとりの人間」として向き合っている。
そういうところには素直に好感が持てました。
また、和也以外の登場人物もそれぞれ個性があり、ヒロインはみな可愛くて違う方面に良い子ばかり。友人たちも良い奴ばかりです。
元カノのマミちゃんだけはかなり癖がありますが、何となく匂わせる描写もありましたしおそらくおいおい理由が明かされることでしょう。
基本的には優しい世界というのも、読んでいてストレスが無くて好きな理由の一つですね。
和也と千鶴の関係性を秘密にすることで生まれる絶妙なハラハラ感が物語にテンポを生む
冒頭、本作の最大の見どころは和也と千鶴の関係性がどうなっていくかにあるといいました。
この結末が気になって一気買いしたというのももちろんありますが、それだけではなく物語の展開のさせ方というか魅せ方が上手いというのも大きかったです。
この作品で、和也と千鶴が「レンタル彼女」という制約を乗り越えて両思いになるというのは、毎回レンタルしてデートする中で徐々に・・・だけではあまりにもリアリティがありません。
そこに「お互いの祖母が知り合い」や「大学が偶然同じ」、「住んであるアパートが隣同士」という設定が加わるとどうでしょう。
レンタルだけではなく色々な場面で2人が関わる機会が増えていくのは当然の流れといえますよね。
こうして関わる機会が増えればそれだけ2人の秘密の関係がバレそうになることも多くなり、毎回読者はハラハラさせられます。
そしてその度に本当に少しずつですが、和也と千鶴の関係性にも変化が生まれてくるのです。
このハラハラ感と2人の関係性の変化という2つの要素に加え、毎回その巻の終わり方が絶妙だったためテンポよく読めてしまい、気付けば全巻購入していたというわけです。
最新刊まで読んだ現在では登場人物の相関図がかなり複雑なことになっており、ますます今後の展開から目を離せなくなっております。
おわりに
Twitterでふと目にして1巻丸々読めるとは太っ腹だななんて思いましたが、今思えばまんまと罠にかかりましたね(笑)
ただその事に後悔はなく、面白い作品に出会えて素直に感謝しています。
今後和也と千鶴の関係はどうなっていくのか、最終巻まで間違いなく見守るつもりです。
まだ読んだことがないというかたは是非Twitterで公開されているものを試し読みをして、バンバン購入して打ち切りを防止してください。
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